シロヤマブキ(白山吹)
Apr/29/2003


シロヤマブキ(学名:Rhodotypos scandens)
バラ科シロヤマブキ(ロドティボス)属

桜の花が散る頃、山吹の花が咲く。非常に古い花で万葉集にも詠われている。
鎌倉期、八重咲きの山吹に纏わる太田道灌の故事は有名だが、黄花か白花だったかは分からない。

と、一応書いたが、その後調べてみると「白山吹」は一属一種の木で
黄花をつける「ヤマブキ」(Kerria japonica)とは全く異なる木と云う事が判明した。
道灌の話に出てくる八重咲きは「ヤエヤマブキ」(Kerris japonica cv. Plena)である由。
即ちこれは雌しべが突然変異で花弁化したもので、
おしべが退化しているので「実が生らない」のだそうです。

「七重八重、花は咲けども山吹の、実の(蓑)一つだになきぞ悲しき」となるのです。
昔は、田舎の小娘まで、常識としてこれを知っていたのだから驚きですよね。